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2018/04/24

映画ノヲト:「レディ・プレイヤー1」

スティーブン・スピルバーグ監督作品。
原題は「Ready Player One」。

先日、スピルバーグが来日してまで宣伝していたので、これは彼の作品をリスペクトしているものとしては見に行かねばならないと思い、映画館に足を運ぶ。
スピルバーグ的な動きの激しい映画でした。

ポチッとよろしく!

物語は、オアシスと呼ばれるゲーム空間で、オアシスの創始者のメッセージが公開される。彼はオアシス内に3つのカギを隠したという。試練をくぐり抜けて、3つのカギを揃えたものにはオアシスの全ての権利を付与するという。オアシス内でゲームを楽しんでいる多くのゲームプレイヤーたちが、3つのカギを巡ってゲーム内の謎解き&バトルに挑戦する。。というもの。

主人公はゲームの世界の虜になっている一人の青年だ。悪い言い方をすれば現実世界よりも仮想現実世界を好むゲームオタク。でも、そのモノサシは現在の世界に囚われている人の狭い見方に過ぎないのかもしれない。

敵は、狭い現実世界に囚われている人々と同じ志向を持った会社人間だ。つまりサラリーマンである。サラリーマンにとっては、ゲームは自社に利益をもたらすためのソフトウェア(=道具)に過ぎない。

味方は、ゲームの世界で出会った仲間たち。現実世界の顔や名前を隠してゲームの世界での自由を手に入れ、ゲームの世界でもう一つの人格を持って生きている人々。

サラリーマンは、会社の利益を会社のモノにするために、創始者の仕掛けたゲームに挑み、ゲームプレイヤーは、自分たちの愛してやまないゲームの世界を守るためにゲームに挑む。どちらもゲームをしているという意味では、同じ行為をしているに過ぎないのに、前者は全然楽しそうではなく、後者はとても楽しそうに見える。

どんなに楽しいことでも仕事になってしまうと、楽しくなくなるという話を聞くことがあるが、世の中には自分が楽しいと思うことを仕事にし、生き生きと仕事をしながら日々の暮らしを楽しんでいる人だっている。楽しんでいる人と、そうでない人との違いは何かと考えると、この映画の中の敵と味方の差異に思い当たる。

仕事の目的の一つはお金を稼ぐことだが、お金を稼ぐことだけを目的にする仕事は、きっと楽しくないのだろう。ゲームプレイヤーは、自由にゲームをしている時間は楽しい時間なのだが、例えば親の借金を返すために強制労働として課せられるゲームの時間は楽しい時間にはならず苦役となる。

自分が楽しいと思うことを、自分がやりたい時に、やりたいようにする時間が楽しい時間になるのだと思う。

なんていう、「ワークスタイル」的思考はとりあえず横に置いといて、この映画に無心で没入してもらった方が楽しい時間になると思う。自分が「楽しい」と思うことに真っすぐに目を向けて、疑いを抱かないことが大切なのだと思った。

原題は「Ready Player One」。

昔のある種のゲームは、ゲームが始まる前に、

「Ready Player One」とか「Ready Player Two」とかいう文字がゲーム画面の中央に出て、一人目がプレイするか、二人目がプレイするか表示する機能があった。なんだか懐かしい感じがする。

でもカタカナで「レディ・プレイヤー1」と書かれても、最初は何のことか全然わからなかった。

日本語タイトルって、つくづく難しいものだと思う。

(TOYOKUMA)

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コメント

あにぃの感想文って本当に凄いと思う!!
僕なんて、こういう感じのは全く書けません…汗
西部さんに通ずる、「自分で考えて書く」を実践してるのが、あにぃです★
思考がクリアーなんです。
僕なんて、ぽわ~~んと生きてるから、…あまり何かを考える事がない。
でも僕は、仕事がとても楽しいです!自分でやりたかった仕事だから、…どんなに辛くても平気!

投稿: AKI | 2018/04/24 16:00

AKIくん、こんばんは。
「感想文」。
僕の場合は、
思ったことをツラツラと書いているだけです。
きっと西部さんが見たら怒られてしまいます。。
仕事がとても楽しいと思えることは、
良いことだと思います。
一日の多くの時間を過ごす場所だから。
それは一生の多くの時間を
過ごす場所でもあります。
貴重な時間を、
自分が無駄だと思うことに
使っていても仕方がないこと。
できれば自分が楽しいと思うこと、
有意義だと思うことで、
時間を使いたいものですね。
なかなか難しいことだけれど。

投稿: TOYOKUMA | 2018/04/24 23:00

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